予測限界とランダムネス

タイトル
予測限界とランダムネス

種類
口頭発表

発表場所
京都大学数理解析研究所計算機科学セミナー
2012年4月26日

アブストラクト
前半では微分可能性とランダムネスの関連について話をする.
最近になって,ランダムネスの諸概念が微分可能性により特徴付けられる事が分かってきた.
計算可能ランダムネスよりも強いランダムネスでは,
「計算可能+古典的性質」という形で表されるのに対し,
計算可能ランダムネスよりも弱いランダムネスでは,
より強い計算可能性が必要になる.
講演者は微分定理が成り立つ点の集合がランダムネスの諸概念に一致するような関数族が,
積分テストから自然に導かれる事を示した.
この関係から上記の理由は自然に説明できる事を示す.

後半はアルゴリズム的確率について話す.
最初に,Solomonoffのアルゴリズム的確率がなぜ重要なのか話す.
そして上記の微分定理によるランダムネスの概念の特徴付けを使って,
アルゴリズム的確率がより自然な形に拡張される事を示す.
その他,今後行いたい拡張についても列挙する.

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